お子さんの頭痛を診ていると、
「いつから頭痛がありますか?」
という話だけでは終わらないことがあります。
話を聞いていくと、
小さい頃に頭を強く打ったことがある、
腕を骨折したことがある、
そんな話が出てくることがあります。
それが頭痛の原因だと言いたいわけではなく、
ただ施術では、
そうした外傷も症状への影響の一つとして考えています。
外傷(骨折、打撲、捻挫など)で影響を受けるのは、
骨だけではありません。
骨膜、筋膜、靭帯、関節包といった結合組織にも大きな力が加わります。
これらは身体全体でつながっているため、
受傷した場所だけでなく、離れた部位の動きや張力にも影響することがあります。
レントゲンでは骨がきれいについていてもそこまでは写りません。
神経も同じです。
神経は周囲の組織との間を滑りながら働いています。
外傷によって神経そのものではなく、
神経が働く環境が変わることがあります。
それが痛みだけでなく、
身体の使い方や自律神経の働きにも影響することがあります。
また骨膜や靭帯、関節包には、
身体の位置や動きを脳へ伝える感覚受容器がたくさんあります。
外傷を受けると、
身体はその場所を守ろうとして、
本来の機能的な動きではない挙動をおこし、
組織が回復しても、
その時に覚えた身体の使い方だけが残ることがあります。
痛みはないのに、左右差が残っていたり、
無意識にかばっていたり。
そんな身体は珍しくありません。
つまりお子さんにおいては、
将来の姿勢などにも影響してくるということです。
子どもは怪我が多いものです。
だから子どもの頭痛でも
「頭は痛いですか?」だけではなく、
「小さい頃に大きなケガはありましたか?」
と伺うようにしています。
骨が治ったから終わり、
ではなく、
身体全体がどう回復しているか。
そこまで見ておくことで、
将来の頭痛や姿勢などにつながる問題を防げることもあるかもしれません。
今の身体には、
これまで身体が経験してきたことも、
静かに積み重なっています。
