他人にどう思われているか。
それが気になって、
頭の中でぐるぐるしてしまう。
そういう悩みを抱えている人は、
とても多いように感じます。
本人に直接聞いたとしても、
全部わかるわけではない。
ただ一つ言えるのは、
頭の中だけで考え続けていても、
おそらくわからないままだということです。
脳は、
常に未来や他人を予測しています。
相手の表情、声、過去の経験から、
「こう思われているだろう」
というシミュレーションを作っている。
ただ、
不安が強くなると、
その予測が現実より優先されることがあります。
目の前にいる相手ではなく、
頭の中で作られた相手と
やり取りを始めてしまう。
そうなると、
意識は少しずつ現実から離れていきます。
呼吸は浅くなり、
視野は狭くなり、
感覚入力も減っていく。
神経系が、
実際の外界との接触よりも、
頭の中の予測を優先している状態です。
例えば、
相手が少し黙っただけで、
「嫌われたかもしれない」と感じる
実際には、
ただ考え事をしていただけかもしれないのに。
身体の緊張が強い状態では、
そういう「解釈の偏り」が起きやすくなります。
だから大切なのは、
頭の中で考え続けることより、
目の前の相手と接触することなのかもしれません。
視線。
声。
距離感。
間。
そういう身体的なやり取りを通して、
脳の予測は少しずつ更新されていきます。
呼吸に余裕があり、
視野が開き、
感覚入力が十分にある状態では、
脳は現実の情報をそのまま受け取りやすくなる。
身体の本来の構造や機能を取り戻していくというのは、
単に柔らかくなることではなく、
現実で起きていることをよりそのまま受け取れるようになる、
ということなのかもしれません。
