施術をしていると、
「ちょうどいい状態」というものがあります。
筋膜や軟部組織などに、
過剰なテンションがかかっていない状態、
と言えばいいでしょうか。
触れた組織が、
どこへでも動く自由がある。
呼吸が通っている。
神経系のざわつきがない。
筋膜は、
身体全体をつなぐ連続した組織です。
どこかにテンションがかかれば、
それは隣接する組織へと伝わっていきます。
慢性的な不調がある人の多くは、
この連続したネットワークのどこかが固定され、
テンションが抜けない状態にあります。
そしてそのテンションは、
触れている側にも伝わってきます。
相手の組織のテンションは、
接触面を通じて
自分への外的負荷にもなります。
だから施術中、
相手の筋膜のテンションが抜けていくとき、
自分にかかっていた負荷も、
同時に消えていきます。
触れている側の自分の呼吸が、
ふっと楽になるという形で、
ちょうどいい感覚は伝わってきます。
触れることは、
一方向ではありません。
触れているほうと、
触れられているほうが、
組織を通じてつながり、
同時にその状態に近づいていきます。
結局のところ、
「ちょうどいい」は、
頭で考えるものではなく、
身体で感じるものなのかもしれません。
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